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ワンデーアキュビュー.jpg

ジョンソンエンドジョンソンの
1日使い捨てレンズと言えば、
ワンデーアキュビュー!

誰もがそう即答できるほど
その名前は浸透しています。

1日使い捨てレンズが
日本で初めて発売されたのが
このワンデーアキュビュー。

1995年のことなので
もう30年近く前の話なんですね。

最初の最初のモデルは
現在のように
薄いブルーが入っていない
無色透明で、
ペラペラとしたレンズでした。

現在あるような
裏と表を判断するための
「123」マークも
付いていなかったので、
薄くて無色というのは
よりいっそう裏表の区別が
紛らわしかったものです。

最初の数年間は
ワンデー市場は
ワンデーアキュビューの独占状態。

なぜなら、
日本で発売されていたワンデーは
ワンデーアキュビューしか
なかったから。

その他のメーカーが
ワンデーを発売し始めるのは
その数年後だったわけです。

日本で発売されたワンデーの
2アイテム目は
チバビジョン(現アルコン)の
デイリーズ。

3アイテム目は
セイコーコンタクトレンズ
(現クーパービジョン)の
ワンデーアクエア。

どちらもペラペラしていなくて
裏と表の判別がしやすく、
価格的にもずいぶんと安かったので
ワンデーアキュビューから
乗り換えをしたユーザーは
相当数、発生したものです。

そういうこともあって、
ワンデーアキュビューは
2001年にリニューアル。

現在のような
薄いブルーの着色が入って、
裏表のマーク、UVカット、
そしてレンズそのものも
ペラペラではなく、
腰を持たせながらも
フニャリと柔らかい扱いのものに
変更されたのです。

ある意味、
それまでとは
かなり違うレンズに変貌した、
と言ってもいいかもしれません。

そのワンデーアキュビューってやつは
いまはもう存在しません。

数年前に完全に
生産を終了してしまいました。

それは、
その後に新しいモデルが発売されて
それまであったものは
順次、役目を終えていく、
これは自然な流れだったのです。

ワンデーアキュビューモイスト.png

現在、
ワンデーアキュビュー・シリーズで
もっともベーシックなレンズ、
すなわち価格的にも
もっともお手頃なレンズは
2005年に発売を開始した
ワンデーアキュビューモイストです。

時代はモバイル。
誰もがケータイを所有して、
電話やメールのみならず
手元の端末の中で
あらゆる作業ができるようになって
目を酷使し始めた時代なのです。

それまでは
たいして聞かなかった
ドライアイ、乾き、
目やレンズの乾燥という問題が
急激に蔓延してきたのです。

ワンデーアキュビューは
乾きやすいレンズの代表みたいな
言われ方をするようになってしまいました。

薄くて軟らかいレンズ…
目に入れたその時は感触いいけど、
乾いてくると目に貼りつく。
外しにくくなる、
視界がくもってくる、などなど。

ということで、
その当時に発売されていた
まだ数少なかった他社製品のワンデー、
チバビジョン(現アルコン)の
デイリーズとどっちが乾き方がマシか、
とか、
セイコーコンタクトレンズ
(その後オキュラーサイエンス→
現在のクーパービジョン)の
ワンデーアクエアなら
乾きがぐっと改善できる、とかで
ワンデーアキュビュー離れが
始まったのです。

これはマズイということで
ジョンソンエンドジョンソンは
2005年に新製品、
ワンデーアキュビューモイストを
発売したわけです。

今となっては
うるおい成分配合!とか、
強力な保湿成分が
2種類入ってます!
・・・というのは
ごくごく当たり前に
なってしまいましたが、
その当時はコンタクトレンズに
うるおい成分なんて初めてのこと。

枯渇していたユーザーの眼球は
キモチのいいみずみずしさを
経験するわけです。

何もなかったところに
もたされたモイスチャー感。

誰も始めていなかった
このアイデアが
ワンデーアキュビューモイストの
大ヒット、ロングセラーに
繋がったのです。